新たな観光スポットに 灯台モニュメント披露 大船渡温泉 開放スタート、夜間照明も(別写真あり)
令和8年11月1日付 7面
大船渡市の㈱海楽荘(志田豊繁代表取締役)が運営する大船渡町の大船渡温泉敷地内で10月31日、灯台モニュメント「物語の海」の完成を祝うセレモニーが行われた。大船渡湾を見渡せる場に完成し、青を基調としたステンドグラスが輝く新たな観光スポットには同日、市内外から多くの人々が訪れ、活気が広がった。内部も含め開放が始まり、夜間にはライトアップも行われる。(佐藤 壮)
セレモニーには大船渡温泉の関係者のほか、地域住民ら100人超が詰めかけた。志田代表取締役は「少しでも観光の役に立ちたいという思いで整備した。ここで皆さんが記念写真を撮り、全国に発信してほしい」と述べた。
設置の趣旨説明では、「日本遺産の大船渡市」市民運動推進協議会の中村隆男事務局次長が、甘竹勝郎会長のメッセージを代読。昨年、日本遺産「みちのくGOLD浪漫」の構成自治体に同市が追加認定された記念に、太平洋から大船渡港に入る船からよく見える大船渡温泉に「灯台」の設置を要望したといい、志田代表取締役らの決断に対する感謝も示された。
渕上清市長の祝辞に続き、ステンドグラス施工に携わった建築系のグラスアートデザインを手がけるアーティスト・野口真里さん=横浜市=もあいさつ。制作に込めた思いとして「1492年、コロンブスは東方の『黄金の国』を信じて、スペイン・パロスから海に出た」「気仙は、奈良時代から金が採れていた土地。この灯台塔は、コロンブスがもし到達していれば入港したかもしれない大船渡とパロスを想像の中で結ぶ」と、モニュメント内の銘文の内容を紹介した。
海やカモメをモチーフとし、約800枚を組み合わせたステンドグラスの特徴も解説。「内部では、太陽光が入った時に虹色が広がるように見える。表から見た時と、中に入って見た時に違った印象を持つ作品に仕上げた」と語った。
テープカット後は、すっきりとした青空と湾内の海を背に志田代表取締役らが餅まきを行い、完成の喜びを分かち合った。モニュメントの開放が始まると、ステンドグラスに包まれた空間では「すごい」「きれい」と歓声が広がったほか、スマートフォンで記念撮影する姿も目立った。
盛岡市在住で家族と一緒に訪れた伊東凛冴ちゃん(4)は「中はすごかったし、歩いていて楽しかった」と話し、笑顔を見せた。
このモニュメントは鉄筋コンクリート造で、高さ約5㍍。大船渡温泉の敷地北側に位置し、宿泊や入浴利用者以外でも自由に内部に入ることができる。夜間帯には毎日、ライトアップも予定している。






