サンマ 今季最多の161㌧ 2日の市魚市場 依然続く記録的不漁(別写真あり)

▲ 日の出前からサンマの水揚げが始まった大船渡市魚市場

 大船渡市大船渡町の市魚市場に2日、地元内外のサンマ船が大小合わせて10隻入港し、今季最多となる161㌧を水揚げした。今季はこれまで記録的な不漁が続いており、1日100㌧以上のまとまった水揚げはこの日が2回目と、10月末時点で17回に上った昨年を大きく下回っている。同日水揚げされたサンマはほとんどが小型で、漁船関係者からは「今後の漁獲も先行きは不透明」との声が上がる。(齊藤 拓)

 

魚体はほとんどが小型

 

 この日は、同市の鎌田水産㈱(鎌田仁社長)が所有する三笠丸5隻をはじめとする県内外の大型船9隻と、小型船1隻が同魚市場に着岸し、北海道函館の恵山沖などで漁獲したサンマを水揚げした。
 岸壁では日の出前から水揚げが始まり、サンマの入ったタンクがトラックへと運び込まれていった。
 この日のサンマは、50㌘以上または同未満の小型がほとんどを占め、価格は710~150円で取引された。
 三笠丸の関係者らは「今回の漁はたまたま大きな魚群に当たったが、サイズが小さい。他の船も操業したのですでに群れはいないと思われる。期待はしているが、今後の漁獲は不透明だ」と話す。
 大船渡魚市場㈱(千葉隆美社長)によると、10月末現在の同魚市場への累計数量は550㌧と、前年同期比で87・7%(3900㌧)の減。同月末時点での実績は、平成以降で最低の水揚げ量となった令和3年度を下回っている。
 また、同魚市場では昨季、1日100㌧以上のサンマ水揚げが10月末時点で17回あり、うち2回は200㌧を超える漁獲量だった。対して今季は今月2日と、106㌧を水揚げした先月13日の2回にとどまっている。
 一方、同月末時点での金額は4億9192万円で、同じく3年度の実績を下回る。前年同期と比較すると72・6%(13億303万円)の減だった。
 全国さんま棒受網漁業協同組合がまとめた同魚市場における10月末時点の数量は、令和元年が1954㌧、2年が2047㌧で、3年に875㌧と大きく落ち込んだ。以降は4年1764㌧、5年2642㌧、6年3665㌧、7年4450㌧と回復傾向を示していたが、今季は3年よりさらに深刻な不漁が続く。