絶景日本一「6連覇&2冠」 大船渡温泉 宿・ホテル総選挙で今年も1位に 温泉総選挙も支持伸ばし初快挙
令和8年11月8日付 7面
大船渡市の㈱海楽荘(志田豊繁代表取締役)が運営する大船渡町の大船渡温泉が、インターネットによる「温泉宿・ホテル総選挙2026」の絶景部門で、6年連続の1位に輝いた。同じくネット投票の「温泉総選挙2026」の絶景部門にも、市が大船渡温泉として挑んで初めて1位となり、悲願の「6連覇&2冠」を達成。市内外での各種イベントでも地道に呼びかけて得票を重ねただけに、関係者は宿泊客だけでなく地域住民らの支持に感謝を寄せる。(佐藤 壮)
ネット投票はいずれも、官民一体となった観光促進活動を支援する「旅して日本プロジェクト」が主催。温泉地や名産・名所等をプロモーションし、多くの人々に足を運んでもらおうと毎年実施し、温泉宿・ホテル総選挙は6年目、温泉総選挙は11年目を迎えた。
温泉宿・ホテル総選挙には今年、全国の温泉を持つ宿・ホテル約152施設が参加。絶景、料理自慢、おもてなし、泉質自慢、ファミリー、ラグジュアリー、ペット同伴などの15部門で実施し、絶景部門には24施設がエントリーした。
温泉総選挙は、全国から88の温泉地がエントリー。絶景、美肌、秘湯/名湯、レジャー/街ぶらなどの8部門があり、絶景部門は14の温泉地が挑んだ。
大船渡温泉は、大船渡湾を一望できる立地だけでなく、料理や宿泊客への丁寧な対応を通じて満足度を高める取り組みに力を入れ、人気が定着。毎年〝追われる苦しみ〟を味わいながらも、「絶景は大船渡市の財産」と、1位を目指し温泉宿・ホテル総選挙に参加している。
また、温泉総選挙の温泉地を選ぶ形式でも「日本一」となれば、観光PRにつながる。水平線からの朝日は大船渡温泉以外にも市内では名所が多く、市では大船渡の弱みとされる冬場の来訪増への弾みにしようとエントリーした。
温泉宿・ホテル総選挙は過去5年間1位を手にしてきたが、今年は8~10月の投票期間中、2位の期間が特に長く苦戦が続いた。投票行動は、通常のウェブ投票に加え、宿泊先に行かないと分からない暗証番号が必要な「現地投票」の各1票に限定され、より多くの人々の支持が求められる中、宿泊者への地道な声がけなどで票を伸ばした。
さらに、投票最終日の先月31日には、敷地内で灯台モニュメント「物語の海」の開放がスタート。記念セレモニーには多くの地域住民が集まり、モニュメント見物のほか投票にも協力し、最終盤で首位を固めた。
温泉総選挙も序盤は4位が続き、厳しい戦いを強いられた。こうした中、気仙で開催される各種イベントに、観光地域づくり法人の一般社団法人大船渡地域戦略の関係者らが出向き、盛んにアピール。市民らからの「大船渡温泉に1位になってもらわねば」といった声も受け、投票への協力だけでなく〝選挙活動〟に対するエールも励みになったという。
大船渡温泉の志田繕隆支配人は「『絶景日本一』が地域住民の皆さんに浸透し、大船渡の地域の誇りにつながっているように感じた。6連覇と2冠を達成することができ、ほっとしている」と話す。
大船渡温泉ではこの快挙を追い風とし、冬場の観光誘客に力を入れる方針。志田支配人は「来年は7連覇を目指し、地域活性化の弾みになれば」と今後を見据える。






