歴史と絆胸に発展を 市制施行70周年記念式典 市民ら節目喜び合う

▲ 特別表彰のあいさつで会場を笑顔にする千昌夫さん(手前)

 陸前高田市の市制施行70周年記念式典は7日、高田町の市民文化会館奇跡の一本松ホールで開催された。市の発展に貢献し、市民に勇気と希望を与えた個人・団体を表彰したほか、同市出身の著名アスリートらによるビデオメッセージも上映。地元の子どもたちによるステージ発表などもあり、出席した市民や関係者らがまちの節目を盛大に祝った。(菅野弘大)

 

佐々木朗希投手から祝福のビデオメッセージも

 式典には、関係自治体の市町村長をはじめとした来賓や市民ら合わせて約240人が出席。司会は広田町出身の俳優・村上弘明さんが務め、開式前のスライド上映では、昭和30年からの市の足跡やありし日のまちなみ、東日本大震災からの復旧・復興状況を伝える写真が紹介された。
 佐々木拓市長は「幾多の試練や時代の荒波に直面しても、先人たちがたゆまぬ努力と固い絆で乗り越え、輝かしい発展の礎を築いてきた。本市の発展を支えてくださった皆さまに感謝申し上げる」と式辞。及川修一市議会議長も「これまでの歩みを振り返り、先人から受け継いだ郷土への思いを胸に、次の時代に向けた新たな一歩を踏み出さねばならない」とあいさつした。
 記念の特別表彰では、バレーボールの名門校として活躍を続ける県立高田高校女子バレーボール部と、竹駒町出身の国民的人気歌手・千昌夫さん(79)に表彰状を贈呈。高田高バレー部の菅原有紗主将(3年)は「先輩方が築いた伝統を大切に、感謝の気持ちを忘れず、地域の皆さまに応援していただけるチームを目指して努力する」と感謝を述べた。
 千さんは、巧みな話術で会場の笑いを誘いながら「立派な特別賞をいただきありがたい。東京に行って今年で63年となる。これからも陸前高田をよろしくお願いします」と呼びかけた。
 祝辞では、畑山栄介副知事が達増拓也知事のあいさつを代読した。
 記念のビデオメッセージでは、本市出身の菅野(旧姓・小泉)トシ子さん(91)=陸上・砲丸投げ、長沼元選手(28)=同・やり投げ、佐藤征平選手(34)=同・砲丸投げ=のほか、米大リーグのロサンゼルス・ドジャースで活躍する佐々木朗希投手(25)から祝福の言葉が贈られた。今月に気仙両市で学童野球大会を開催する佐々木投手は「陸前高田市がこれからも子どもたちの夢や希望にあふれ、たくさんの方々に愛されるまちであり続けることを願っている」と古里に心を寄せた。
 式典では、アトラクションとして気仙小学校児童による「気仙町けんか七夕太鼓」の演奏が披露され、児童らが打ち鳴らす迫力ある太鼓とにぎやかな祭り囃子が節目に花を添えた。
 陸前高田市は昭和30年1月1日、気仙郡南の高田、気仙、広田3町と、小友、米崎、矢作、竹駒、横田5村が合併(人口3万2609人)して誕生。令和7年に市制施行70年を迎え、記念式典の開催は今年に延期していた。