近道を探しながら

 「どっちの道を行けば近いのだろうか…」
 取材のため、陸前高田市高田町の中心市街地に向かおうと三陸沿岸道路の大船渡碁石海岸インターチェンジ(IC)から上り線に乗り、車を走らせる。通岡トンネルを通過するあたりで、いつも「通岡ICで降りるか、陸前高田ICまで進むか。どっちの道を行けば、市街地に近いのだろうか…」と悩む。
 〝2周目〟となる陸前高田市の担当となって、4カ月が過ぎた。前回担当したのは、14~19年前の5年間。この間に東日本大震災が発生し、市内は津波で甚大な被害を受け、復旧・復興事業が行われた。
 まちの姿は大きく変わり、道路も変化した。震災前は10分程度で中心市街地に移動できたと記憶しているのだが、今は微妙な距離感があるように思えてならない。
 大船渡方面から三陸道を利用して中心市街地に向かうには、通岡ICで降りて国道45号やアップルロード、シンボルロードを通る「ルート①」と、陸前高田ICで降りて国道340号を下り、県道大船渡広田陸前高田線から入っていく「ルート②」があると思う(ちなみに、通岡ICで降りて国道45号を下り、米崎町沼田地内から県道に入る「ルート③」もある)。
 再び担当になってからはよく、「ルート①」を使っていた。しかし、カーブやアップダウンが多いからか、どうも近い気がしない。実際、時間も15分はかかり、昔のように10分程度ではたどり着けないと分かった。
 「ルート②」は、いったん中心市街地を抜けて遠回りするイメージがあり、いまひとつ近いのか遠いのか分からず、検証が必要だ。ただ、市立博物館や市立図書館に向かう際には、このルートの方が所要時間が短い感じがし、最近は利用するようになった。
 この4カ月には、初めて通った道も多くある。道を通じて見える地域の姿もあるだけに、今後も近道を探しながら歩きたい。(佳)