令和8年10月20日付

 最近、知らない電話番号からの着信がやたらある▼「迷惑電話の可能性があります」とスマホに表示されるおかげで出ずに済んでいるが、それにしても多い。不審なメールも前より増えた▼サイバー攻撃による情報流出の問題が連日報道されているが、これと無関係ではあるまい。盗まれた氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが、犯罪者の間でどれほど重宝されているのか、想像もつかない▼特に日本はサイバー攻撃のいいカモのようだ。AIの進化で、自然な日本語のメールが作成できたり、セキュリティーの脆弱性を突くのが容易になったのに加え、だまされやすい国民性、本邦のセキュリティー対策の遅れも背景にある▼発信者が国税庁ならぬ〝税国庁〟になっていたりと、一目であやしいと分かるメールも多いものの、黙ってゴミ箱に入れようとすると「このメールは開封が求められています。本当に削除しますか?」などと、さも重要事項であるかのように見せかけてくるあたり、悪質さも増している▼オレオレ詐欺などの電話による詐欺では最近、本人の名前や住所、勤務先まで把握したうえでかけてくるという。警察署や運送会社を名乗り、名指しで話しかけられたら、思わず信じてしまいかねない▼個人情報を登録せず何かをすることが困難な現代、サイバー防衛は国家的な優先課題となろう。