令和8年08月08日付

 きょうは令和8年8月8日。八八八と、縁起のいい末広がりが並ぶのはなんとなく気分がいい▼が、目下気になる「8」といえば食料品の消費税率。政府はこれを来春1%に引き下げる案を決定した▼ただ、10兆円に上る財源は未定。高市首相は減税へ向け「さらなる歳入確保を」とするが、それでは〝減税のために他で増税を〟となり、本末転倒だ▼自民党内にも反対の声は多い。河野太郎氏は「財源なく減税をやると、円安、あるいは金利上昇で輸入物価が上がり、電気・ガス代も上がる。減税のタイミングで企業が食料品の値上げに踏み切る可能性も高く、2年後に税率を戻した際に物価が跳ね上がるなど、生活がもっと苦しくなりかねない」と指摘する▼1期目の某議員も、自身は引き下げに反対ながら、党内や周辺に「首相が選挙で公約したこと。実行せねば民意が離れる」という声が大きく、それを覆せない空気だとして、〝進むも地獄、引くも地獄〟とつづっていた▼やれば国家財政、ひいては国民生活が地獄に落ち、やらねば党が地獄に落ちる―というわけだが、国民と党利党略をてんびんにかけ、後者をとることが常態化しているなら、とても責任政党と呼べない▼「自民がつぶれたって日本がつぶれなければいい」と言い切った角栄時代の自由民主党はどこへ行ってしまった…と思うことしきりだ。