令和8年04月22日付

 18日に長野県で震度5強の地震が発生した時、私の頭の中には警報のアラームが鳴り響いていた▼そのアラート音は、ごく小さい。けれどしばしば鳴り、毎回同じ内容を告げてくる。〝こうしてどこかで大きな地震があったら、次は自分のところに来ると思え〟と▼国内で大きめの揺れが起きた時、それを完全な人ごととは思わなくなった。そういうふうに思考が書き換えられてしまったのだろう。15年前の震災と、その後に何度も経験した強い地震、津波注意報・警報のおかげで▼だからきのう津波警報が発表された時も、ああ、やはり来たのかと落ち着いていられた。事前に防災用品の見直しもしていた▼三陸で生きていく限り、地震と津波の脅威から逃れることはできない。東日本大震災のような巨大災害は一度経験したし、あとはお目こぼししてもらえるだろうと以前は思っていたが、どうもそんなことは全然ないらしい▼今回、千島海溝と日本海溝における巨大地震の可能性が普段よりも高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が出された。昨年12月に初めて発表されて以来、2回目だ▼次なる大地震は確かに起こりうるが、予測できないものを警戒し続けるばかりでは疲弊する。ただ、自分の中に〝小さなアラーム〟を持ち、事前準備だけしておけば、万が一の時の動揺も最低限で済むはずだ。