令和6年10月30日付
政治の論理に疎い庶民なので、〝素人考えで恐縮ですが…〟と前置きして書くが、自民大敗にかかり「首相の責任論」になる理由がどうにも分からない▼党内ではすでに石破おろしが画策されているというし、産経新聞は「首相の居座り許されぬ ただちに辞職し新総裁選出を」とけんもほろろ▼「有権者の審判を無視するトップが政権の座にとどまろうだなんて民主主義から外れる」という同紙の理屈も、まあ理解できなくはない▼しかし自民側が〝石破が首相だから負けた〟といい、全責任を押しつけようとする態度がただただ理解不能なのだ。だって、あなた方が選んだ総裁でしたよね?▼今回、自民は負けるべくして負けたとしか思わない。先の総裁選で誰が選ばれていたとしても、必ず大敗していたはずだ▼それは彼らが長年、自らの手で着実に積み上げてきた自民不信(政治不信とはあえて書かない)によるものである▼あなたたち全体が信用を失っているから、負けたのだ。それがどうして分からない▼石破氏が応援演説に駆けつけた候補は、76人中63人が落選したそうだ。だがそこで党内から「首相に人気がないせいで…」と恨み節が出てくることに仰天する▼情けないと思わないのか。自らの実力で勝てなかったことを、首相人気のせいにするとは。そういう他責思考だから負けたのだと、恥を知れ。