令和8年07月25日付
ガソリン価格の上昇を抑える補助金、いつまで続くだろう▼補助金継続には多額の財源が必要であり、首相も当初は6月に縮小の考えを示していた。事実、財源は8月にも不足の恐れがある▼政府内でもレギュラー1㍑あたり175円程度とする案が浮上した。ただ、移動需要が高い夏休みシーズンに価格上昇となれば反発が大きいため、予備費からさらに数千億円を追加し、秋まで値上げを先送りするという▼だが先送りで問題は解決しない▼6月の貿易統計を見ると、中東からの原油輸入量は前年同月比40・6%減。ナフサは81・4%減。この最新統計で分かるのは5月に積んだ分…つまり約2カ月前の数値だ。現状どれぐらい入る分が減り、原油備蓄をどれほど浪費したか、リアルタイムの数字を想像するとめまいがする▼米国から代替で輸入した原油量は5・5倍増とはいえ、もともとの量が少なく、価格は中東産の約10倍。歴史的な円安もあり単価は過去最高を更新した。米国の戦略備蓄も9月に枯渇するといわれ、禁輸措置に踏み切られる可能性もある▼石油全体量の不足と、輸入金額の大幅上昇分が価格に転嫁されるのは避けられない。莫大な補助金を投入し続けても追いつかず、それも永遠に続けられるものではないのだ。支持率低下を恐れて補助を続けるより、節約を呼びかけるべき時ではないのか。






