令和8年09月11日付

 先般の熊本地震で、八代市の工場が大きな被害を受けた日本製紙。同工場における新聞用紙の国内シェアは、1割弱である▼現在は他社が代替生産を請け負っており、手分けして1割分を補えるのなら、業界への影響は最小限だろうと単純に考えていた▼加えて、小社に納入されている紙は同工場で生産されたものではなく、現在までその供給が滞ったことはない。このため、熊本地震のわが社への影響は実感できていなかった▼しかし先日、同社の営業担当が来社した際に現況を聞き、製紙各社が安定供給のためいかに努力してくれているのかを知った▼どこでも新聞用紙の生産縮小が進む中、八代工場では数年かけてストックをためていた。仮に生産が停止しても、需要に応えられるようにだ▼だがこのストックが全部ダメに。数字上は1割弱のシェアといっても、新聞社ごとに少しずつ用紙の配合は違う。ストックを失ったことで、A社の紙はまかなえてもB社に出せる紙がない、といった危機が起きうる▼そんな中で製紙各社が連携し、同社も大変な苦労をしながら需要に応じてくれているのだ▼製紙会社は、〝一緒に新聞を作っている仲間〟なのだと実感する。小社の「何があっても発行を止めない」という思いを知る担当者は、「そのために、われわれも絶対に供給を止めません」と力強く約束してくれた。