令和8年10月17日付

 某SNSを見ていたら、スクロールをしてもしても、表示される投稿が生成AIを使った内容、ということがあった▼行事の多い時期。さまざまな催し案内が10連続ぐらいで流れてきたのだが、その告知チラシがすべてAIだったのだ▼少し前までは〝ほぼCanva〟という時期もあった。誰でも簡単に、しゃれたプレゼンやポスターを作成できるツールである▼キャンバが出てきた時も「これでチラシ作りをプロに頼む人は減るな…」と思ったものだが、生成AIの席巻スピードはその比ではない▼もはや個人や中小企業どころか、自治体や大きな催しの主催者も軒並み、宣伝デザインはAIで済ます時代に突入したと言えよう▼目に付くPOPやポスター、雑誌の表紙や挿絵…生活がAIに取り囲まれている。デザインの業務でも「この通りに作って」と、AI画像を見せられることが増えた▼誰でも瞬時に作れて発信できる利点は大きく、省力化・経費削減といった点では有用だ。だが有償フォントや第三者のデザインを勝手に使うといった権利侵害のケースも多く、チェック体制がない中での利用にはリスクも伴う▼何より、今のところ一目で生成AIと分かる。どれもクセが同じで、一見整ってはいるもののデザインに強弱がない。〝そんなとこ大抵の人はこだわらないよ〟と言われればそれまでだが…。