令和8年07月08日付
皇室典範改正案の狙いが「皇族数の安定的な確保」ではなく、「旧宮家から迎えた養子に男子が生まれたら皇位継承権を与える」だと明らかになってきた▼旧皇室典範から禁じられてきた養子を突然認め、現在の一般人から天皇を出すための入り口をつくるという内容は、天皇制を根幹から揺るがす▼天皇の地位は「国民の総意に基づく」と憲法に規定されるのに、国民に理解を促す丁寧な議論はなされていない。むしろ審議について自民は「中継なしで」と要求し、会期内の成立にやたらこだわる▼なぜ国民の目の届かないところで、性急にことを進めたがる?─実態が詳しく知られれば、大反発を食うのが確実だからだ▼愛子さまの夫はおろか、子さえ皇族にしない。結婚したら一般市民のように住民登録させる。なのに戸籍も選挙権も与えず、公務だけさせる位置づけという。佳子さまたちも同様。女性皇族は都合のいい道具扱いだ▼その一方で、いわば37親等も離れた他人が現れ「600年前には共通の祖先がいるから、この子には家を継ぐ権利がある」と迫られても誰が納得できよう▼男系・女系論は、問題の本質から目をそらす隠れみのだろう。本質は、戦後の皇室が体現してきた平和主義と憲法尊重の血筋を守るのか、それとも時の権力に都合の良い「元首」が据えられるような手法を許すのか─である。






