令和8年05月30日付
岐阜県で21歳の女性が、走行していた車の助手席の窓から顔を出し、高架の壁にぶつかって死亡する事故が起きた▼運転していた女性も同い年、そして酒気帯びだったというから、友人同士で酒を飲み、酔って楽しくなった勢いだったのだろうか…などと勝手に想像してしまったが、いずれ、当事者の意識次第で防げた事故だ▼何より驚いたのは、後部座席に亡くなった女性の子どもがいたという点である。子どもは無事だったそうだが、一歩間違えたらその子の命まで失われていた▼実は先日、前方を走っていた車の助手席(後部座席だったかもしれない)から、幼児が窓の外へ身を乗り出している場面を目撃したばかりだ▼その車はすぐ見えなくなってしまったが、お子さんは両腕を広げて何かに手を伸ばすようなしぐさをしていた。その状態なら当然、チャイルドシートは着けていないか、外していたことになる▼子どもの時、車の窓から手や顔を出すと、親に「それで何かにぶつかれば腕や頭なんてすぐ吹っ飛ぶよ」としかられたものだ▼その言いつけには従いつつ、当時は「大げさに言っているんだろう」とあなどっていた。子どもとはそんなものだ。知識も経験も少なく、危険への想像力が著しく低い▼だからこそ保護する大人が危機管理意識を持たねば。幼子の命を守るのは、当人ではなく周囲の大人だ。






