令和8年04月28日付
これで一安心―とまではいかない量にしろ、火勢を弱めるのに幾分か貢献してくれたはずだ。きのうの雨は▼鎮圧の見通しが立たない現時点ですでに「平成以降2番目」の被害規模となっている大槌の林野火災。ワースト1は言わずもがな昨年の大船渡だが、たった1年でその「最悪」すら更新されかねない燃え広がり方だ。最終的な被害は想像もつかない▼多くの人々が早期鎮圧を願っているであろう一方、人の業はなんと深いのか、と強く目をつぶりたくなるような出来事も起きている▼大槌町観光協会がSNSで苦言を呈した。町内と三陸道において、減速走行や停車するなどして火災を見ようとする県外ナンバーの車両が見受けられると▼それほど火災に〝関心〟を持ってくれるなら、ご自分の地域で防火の啓発活動をしてくださるほうがよほど建設的だ。野焼きをするな、火の不始末に気をつけろと▼二つの火事を見てお気づきにならないか?大規模火災がいかに人ごとでないかを。一度起きれば止めようがなく、それまでの生活が数日で覆されてしまうことを▼大船渡で火災発生後に初の降雨があった昨年3月5日、「自衛隊や消防の消火活動が呼んでくれた雨だ」という声があった▼活動の妨げとなる行動を避けてできる支援に徹し、そんな雨がもたらされるよう祈る以外に、今はすることがあろうか。






