令和8年04月02日付

 日本は「ミサイルなどの武力攻撃に備え、令和12年までに全国民収容可能な地下シェルターを確保する」そうだ▼本土への武力攻撃?全国民を収容する地下シェルター?―エイプリル・フールの冗談かと思ったら、どうも本気らしい▼地下インフラの老朽化対策も後回しにされるこの国で、どうやってシェルターを整備するのかと思ったら、「商業施設や駐車場といった既存の地下施設を利用して」とのこと▼簡単に言ってくれる。地下駐車場がミサイルに耐えうる堅牢さを備えるべくもないのはもちろん、気仙をはじめ、地方のどこに全住民を収容できる地下施設があるというのだ▼現時点でシェルター指定を受ける施設は全国に約6万1000カ所、総人口に対する収容能力は150%で、理論上はすでに〝足りている〟ことになる▼だが完全に都市部に偏った話、机上の空論だ。ないなら新たに整備しろと言われても、地方にそんな余力はない▼シェルターには数日間滞在できるよう水や食料なども備蓄するというが、駐車場の固い地面に寝るような生活を国民に強いぬよう、まずは国に交戦を避ける努力をしてもらわないと▼外交の努力をしてもしても、それでも攻撃された、となるなら我慢もしましょう。だが近隣国を挑発するようなことばかりしている現状で有事が起きてしまうなら、とても承服できない。