令和8年09月25日付
米トランプ大統領がCNNなど3メディアを取材から締め出したことを受け、NBCやFOXなど5大TV局は「大統領の映像取材を中止する」として足並みをそろえた▼ホワイトハウスのTV報道陣による共同声明はこうだ。「国民は、政府に関する正確かつ独立した情報を得ることに極めて重要な関心がある。いかなる政権も報道内容に異議があるという理由で報道を制限してはならない」▼併せてニューヨーク・タイムズなど主要紙各社も報道の自由への攻撃に抗議。ホワイトハウスからのあらゆる写真を掲載・配布しないと決めた▼親トランプで知られる保守系のFOXさえ、党派を越えて連帯した点に脱帽した。かの国ではまだジャーナリズムが生きているのだと。政府が迷走している時でさえ、米国人はやはり自由と民主主義の申し子なのだと▼だが本来ならそれが当然の話だ。議会制民主主義の皮を被った独裁的手法を用いる為政者から「国民の知る権利」に対する不当な圧力を受けた時、連帯し、抵抗してこそメディアも信頼を勝ち得るはずなのだ▼もしそこで「囚人のジレンマ」(お互い協力したほうが得なのに、自己の利益を優先するあまり相手を切り捨てるほうを選んでしまい、結局、双方が損する理論)にとらわれるようでは、報道の価値は失われるばかり。わが国も肝に銘じるべきであろう。






