令和8年04月26日付

 本当はこの週末、札幌に招かれていた。講演のご依頼だ▼けれど急きょオンライン開催に切り替えていただいた。「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を受け、訪道はお断りせねばと考えていた矢先、主催者のほうから変更をご提案くださったのだ▼ありがたかった。日ごろ防災を呼びかける側が、注意喚起されている中でのこのこと出かけていって被災でもしたら、立つ瀬がない。それに万が一の時、気仙から離れていて何もできないのは絶対に嫌だった▼実は後発地震の懸念がなくても、現地行きは中止できないかと考えていたところでもあった。原油危機が勃発したからだ▼国からの要請はないし1人で意識しても無意味だけれど、燃料を無駄にしたくない…私の講演など〝不要・不急〟のたぐいでは―ともんもんとしていたのだ▼半面、先方が熱心にご準備くださっている中、そう申し上げるのも失礼すぎると悩んでいた時だった。「今は地元を離れたくないでしょう」とのお心遣いに感謝した▼そして金曜、山形の消防車両が数十台連なって大槌へ向かっていくのを、拝むように見送りながら思った▼今も、また他でもこんな災害が起きた時、燃料が足りず緊急車両を出しかねるなんてことが、この先起きないとは限らないのだと▼悲観的過ぎる?かもしれない。でも「最悪を想定する」ってそういうことだろう。