令和8年03月17日付

 本紙で毎年この時期恒例の「高校合格おめでとう」メッセージを掲載し終えると、いよいよ新年度間近し。転勤や進学に伴う新生活準備も慌ただしい季節を迎えている▼しかし、いわゆる「2024年問題」によるトラック運転手不足や、作業員の高齢化を背景に、近ごろは希望日に転居することがどんどん難しくなっているようだ▼転出が決まった身近な人から話を聞いていても、ここ2~3年で急激に引っ越し事情が悪くなっている感じがある▼3月中旬に内示が出て、4月1日からの異動に間に合うようなんとか次の住まいまでは見つけられたとしても、とにかく引っ越しが決まらないと。需要が重なる時期なのは確かだが、決まらなさが以前の比ではないらしい▼運よく空きがあっても料金が3倍とか、夜の8時からでないと作業が開始できないといったケースも。最悪、4月の半ばまで自己負担で宿を取りながら新しい職場に通うケースもあるという▼単身者の引っ越しなどで頼りにされてきた「赤帽(軽トラックの個人運送業者で組織される協同組合員)」が年々減っていることも大打撃だとか▼このうえ、イラン攻撃を要因とするガソリン価格の上昇も加われば運送事業者の経営が一層厳しくなり、担い手はさらに減るだろう。4月異動が困難になり、「分散異動」が一般的な世の中になるかもしれない。