令和8年07月05日付

 7日は新暦の七夕。今年は久々に笹飾りを作ろうかなと思っている▼輪つなぎや三角つなぎ、吹き流し、網、ちょうちん―定番の飾りも、そこに込められている意味はそれぞれ異なる。その点を踏まえ、特に今年作ってみたいのは次のものだ▼まず、巻貝によく似た貝の飾り。「海の恵みをたくさん受けられるように」という願いを託すものである▼近年の高水温化により養殖漁業が打撃を受けている現状や、サンマやサケなど主要な魚種の漁獲量が減少している状況から脱せるよう祈りたい▼それから、互い違いに切り込みを入れて作る「漁師の網」(これは「天の川」に見立てられることもある)も。同じく大漁を願うとともに、「網で幸せをすくって引き寄せる」という意味にもあやかれたら▼ちょうちんは、周囲を明るく照らすことから転じて「魔除け」になるとされる。病魔をはねつけ、どんな時も悪い気を起こさぬようにしたい▼細い短冊をわっかにし、鎖のようにつなげていく…しかも、どこまでも終わりなくつなげられる「輪つなぎ」も必須だ。その形は人同士のつながり、〝和〟にも結び付く。世界情勢が不穏な今、この輪の中に人と人とが手を携える姿を見たい▼古くから神の依り代と考えられてきた聖なる葉―笹の葉をさらさらと伝って、世界に共通する平和への祈りが、天まで届きますように。