令和8年06月10日付
憲法第1条に「天皇は、日本国民の象徴/この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」とある。2条では「皇位は世襲」となっている▼女性・女系天皇に賛成する声がどの世論調査でも7~9割を占める中、旧宮家の男系男子を皇室の養子に迎える案は「国民の総意に基づく」とは言えず、2条違反でもあろう▼「皇位は男系男子のみで受け継がれてきた」という神話を「守るべき伝統」と言い張るなら、皇親の元に生まれていない子が継承権を持たないことも伝統だ。民間人の子も天皇になりかねない養子案こそを、伝統・皇統の破壊と呼ばず何とする▼男系男子限定を貫くなら、皇位継承の安定は今後も望めない。悠仁さまの妻となる人も、養子入りした旧宮家の男性と結婚する女性も結局、男児出産を〝義務付け〟られる▼内親王であれ嫁いでくる女性であれ、「継承のための装置」以上には扱われない。それでも皇室に入りたい女性、皇籍復帰したい親がいると思うか。いるとしたら、何か意図があるとは考えられないか▼旧皇室典範以降、養子が禁じられてきたのは、養子が政治的に利用され、混乱を招いた苦い歴史の反省があるためだ▼自民の麻生氏は三笠宮家の信子さまの実兄で、彬子さまの伯父。森衆院議長は上皇后さまの親戚筋だ。利害関係者が皇室典範に口を出せる状況自体、不適切である。






