令和8年02月15日付

 冬の食卓には、とろみのある温かい汁物が似合う▼最近のお気に入りは根菜と魚を使ったシチューだ▼大根、ジャガイモ、ニンジン。レンコンが入ってもいい。みじん切りのニンニクとショウガの香りを引き出してから野菜を炒め、小麦粉をまぶして練る▼水を加えて煮込み、仕上げに季節の魚を投入。ブリでもタラでも合う。市販のルウを使うよりあっさり・低カロリーながら、こくがあって満腹感も得られる▼味付けは塩・コショウだけ。ただし、煮込む際にローリエを入れるのがコツだ▼ローリエ、つまり乾燥させた「月桂樹」の葉である▼祖父が昔植えたのだろう、庭に生えているので、〝自家製〟ストックがたくさんある。肉や魚の臭みを消すだけでなく、風味をアップ。味に深みが出る▼これ以外にも冬はローリエの出番が多い。カキ(または鶏肉)とカブ、玉ねぎを使ったクリーム煮もやはり調味は塩・コショウだけだが、この万能ハーブが味をばっちり決めてくれるので重宝する▼さて、「ハーブ」で思い出すのは亡父である▼彼は凝った料理が好きでハーブにもやたらと手を出していたが、あいにくと…鼻が悪かった▼そのためにハーブを使いすぎ、とんでもない臭いを放つ〝何か〟をよく生み出していた。ローリエも1~2枚で十分なんだよと何度言ったことやら─苦笑混じりによみがえる記憶だ。