令和8年06月30日付
天皇皇后両陛下がオランダ、ベルギーの王室から家族ぐるみで歓待を受けられたのは、ロイヤル同士の社交辞令ではない、確かなご友情あってのことと確信する▼そのうえで、オランダは長子のアマリア王女が、ベルギーもエリザベート王女が王位継承順位1位の皇太子であることは、国民の目にどう映ったろう▼両国とも昔は男子優先の継承だったが、王室を安定的に存続させるため、時代に合わせ法改正を行っている。性別を問わず直系長子が継ぐ国はほかにも英国、ノルウェー、デンマークなどがあり、スペイン、モナコは君主に男子がいない時は女子が継承可。スウェーデンとスペインの次期国王も女性である▼「皇室の歴史は海外の王室とは比べ物にならないぐらい古い。男系男子で続いている点が羨まれているのだから、それをやめたら皇室の対外的価値が下がる」という反論もあるが、大いに疑問だ▼明治に制度化されたそんな〝神話〟を諸外国が重視している?特定のY染色体を持つから、陛下は海外の元首からも敬愛され、丁重に扱われている?そんなはずなかろう▼通訳を介さずお話しになり、いたわりと敬意を持って王室の方々と向き合われる─そのお人柄に触れ、相手も胸襟を開くのだ。王室が決して〝染色体〟と付き合っているわけではないことは、今回のご訪問を見ても明白だろう。






