令和8年02月08日付
きょう、投票終了時間を繰り上げる投票所は約1万9000カ所と、全体の4割超に上る▼投票所は前回から787カ所も減る。総務省は、日本海側を中心とした大雪の影響とみている▼職員や立会人の負担が大きい地方自治体は本当に気の毒だ。それゆえ、投票機会が制限されても有権者は〝仕方ないよね〟と同情する以外できない▼だがそういう国民の優しさは、負担を知りながらこの時期に解散総選挙を強行した側の問題から目をそらすことに利用されている▼衆院解散から投開票までが16日間と戦後最短。在外投票は間に合わない人が多数。投票どころではない受験生も、そして開催中の五輪関係者も多数だろう▼何より、北日本や北陸は災害級の雪害のただ中なのだ。死者はすでに45人。除雪が追いつかず、雪の壁に閉ざされ、今にもつぶれそうな家屋の下でおびえながら過ごす方々がいる▼「投票は無理をしないで」というのは気遣いの言葉ではない。豪雪地帯に住む人たちの参政権を切り捨て、それで構わないという宣言だ▼1票の格差が違憲状態なら、投票の機会が奪われることも国民の権利に反している▼投票率が何%になろうと、有権者の何割かが投票「しない」ではなく「できない」選挙であったことを忘れてはならない。それで結果だけ見て「信任を得た」と言い出す政治家がいたらみものだ。






