令和8年10月06日付
衆院選の時に自身を応援しなかった首長がいる自治体の道路予算を大幅に削減したと発言したことを、簗農水相が認めた▼「無所属の議員を応援するのなら、私が取ってきた予算をなんで受注するのかとはっきり言ってやった。今度私が当選せずいなくなったら、完全に予算が切られる」―どう見ても脅しである▼だが会見では「コメントは差し控える」とし、辞任も否定した▼近年はこう言いさえすればそれ以上追及されないという前例だらけになってしまったが、なぜ税金に支えられる公僕が説明責任を放棄できるのか。問題があった時に説明を差し控えるなら、議員の職も〝差し控える〟べきだ▼自民党内には「格好つけて言ってしまっただけだから問題はない」という擁護、支援しなかった相手への〝報復〟は当然という声まである▼予算とは支持者に対する褒美であり、削られるのは応援しなかった罰―という認識か。報復とはそういう意味だ▼党派閥の裏金問題で処分を受けた人が、なぜ自分が応援してもらえなかったのかを顧みず、あまつさえ〝支持しないと不利益を被るぞ〟とは…▼つくづく国会議員が「全体の奉仕者」という意識が希薄なのだと分かる。国民が汗水流して納めた税金であるのに、それを使って救う相手は自分の気持ち一つで選べるのだぞというおごり、強権的な体質が隠せていない。






