令和8年03月18日付
高市首相はあすの日米首脳会談、本当に臨む気だろうか▼首相は先日、中東諸国外交団によるイフタール晩餐会の予定をほごにした▼「分かち合い」を意味し、イスラム教徒にとって重要な意味を持つ場だ。ホルムズ海峡の航行について交渉する好機も同然であり、外交の重要な局面だった▼その機会を図らずも蹴る形となった▼だが親日国イランは他の助け船も出してくれていた。〝米国につくなら、あちらと同様に扱わねばならない。だからイラン攻撃から距離を置いてくれ〟という趣旨の忠告を繰り返している。日本に打撃を与えたくないと▼ここでトランプ大統領に会うことが何を意味するか。同海峡への自衛隊派遣をのめば世界が日本をどう見るか。「米国への加勢」と見なすだろう▼イタリアは攻撃を国際法逸脱だと批判した。スペインはトランプ氏による貿易断絶の脅しに屈せず、協力しないと宣言した。南アフリカは、イランとの関係を断てという圧力をはねつけた▼日本と同じく安全保障を米に依存し、海峡封鎖で大打撃を受けるドイツさえ「われわれが始めた戦争ではない」と軍事関与を否定したのだ▼欧州もアジアも南米もアフリカも一致して、米・イスラエルの攻撃を認めず、協力しない姿勢を貫く▼日本はどうする。停戦を求め、仲介する意志があるのでない限り、大統領と会う意味はない。






