令和8年07月15日付
全国高校野球選手権の都道府県大会が各地で開催される中、秋田ではなかなかの珍事が起きた▼9日に、今春Vの秋田商と同準Vの鹿角、昨秋Vの明桜が敗退。10日はさらに、大会3連覇を狙った金足農が敗れた▼甲子園経験校をはじめ県内の強豪ばかり、それも昨夏4強がすべて初戦で消えたことになる▼それだけ〝夏〟の初戦は難しい、とも言い換えられるのだろう▼夢の舞台を前に浮足立ち、いつもはしないミスが出る。わずかな狂い、気持ちの乱れ。それらが重なり、焦りがまた次のミスを生む…前評判が覆るような試合は決して珍しくない▼もっとも、他県出身の有力選手をそろえるような私立が居並ぶ激戦区では、めったに大番狂わせは起きない。公立にほとんど目はなく、勝つと目されたチームが勝つ▼だが本来はあくまで高校の部活なのだ。地元出身選手が多かったりと、良い意味でずば抜けたチームが少なく、どの学校にも「ひょっとしたら」と可能性があればこそ、選手の頑張りがいも、応援のしがいも違うというもの。今年の秋田大会はそれこそ、どこが優勝してもおかしくなくなった▼岩手大会の気仙勢は残念ながら住田と大船渡東を含む六校連合が敗退したが、きょうの大船渡、高田のゲームは「ひょっとしたら」と期待を込めて応援したい。チームの夏ができるだけ長く続きますようにと。






