令和8年09月18日付

 ジャガイモシストセンチュウの侵入によって日本の農業が取り返しのつかないダメージを被りうるという農家の大反発をもってしても、米国産生ジャガイモの輸入解禁は既定路線のようだ▼農水相は「侵入は許さないという強い決意のもと、毅然とした姿勢で協議に対応」と語ったが、そんな〝強い決意〟があるなら米政府の圧力を跳ね返してほしい▼だがそれはできないらしい。農水省から生産者には「輸入解禁後に病害虫が発生したとしても、侵入経路は特定できず米国産が原因とは言い切れないので、輸入を止める根拠にはならない」と説明されたという▼あぜん…それならなお慎重になるべきなのに、〝被害が出てもウチらの判断のせいとは言い切れないし…〟とモゴモゴ言って責任の所在はあいまいなまま、リスクと被害だけ農家にかぶらせるのか▼どんなに毅然と「侵入は許さない」と言おうが虫に通じるはずない。かけ声ではなく、検疫条件、侵入経路や被害の想定、侵入後の封じ込め方(その封じ込めと根絶が不可能、ナス、トマト、ピーマンなどにも影響が及び、一度被害が出たら何十年と作物が取れないという懸念から反対されているのだが)を具体的に公開し、何より、万が一の場合に「誰が責任を取るのか」を明確にせよ▼現状では〝被害は出てから考えます〟と言われているようなものだ。