令和8年07月17日付

 イスラエル企業が、新潟と富山に光通信用の半導体製造拠点を整備する。総事業費6000億円のうち、経産省がわれわれの税金から1600億円を助成するそうだ▼いうまでもなく両県とも米どころ。つまり水の豊かな地域である▼他方、半導体製造には膨大な水と化学物質が使用されることを、国も県も承知のうえなのだろうか。第1次産業が屋台骨の地域で、水資源が台無しにされかねない重さを、だ▼水質汚染の懸念から、欧米でも半導体工場やデータセンター建設の反対運動が盛んだ。加えて相次ぐ戦争犯罪に抵抗すべく、イスラエル企業のボイコットも起きている▼AIドローンを使い、ガザなどで民間人らを殺害し続ける国の半導体製造を支援すれば、日本が間接的に虐殺に加担したと見られるのは避けられない▼それだけでもご免被りたいが…しかし本当に何ら痛痒を感じないのだろうか?イスラエルが攻撃をやめないために停戦がまとまらず、海峡封鎖解除もままならないのに、その元凶たる国にわが国の税金と資源と産業を差し出すことに対してだ▼地域の雇用や税収は短期的には増えるかもしれない。だがその先は本当に熟慮されたのか。水源はおろか、国際的な日本の立ち位置さえ〝けがれて〟みなされかねないのだが。経済が貧しくなりすぎ、長期的な損失を考えられなくなっているのか…。