令和8年06月21日付
競馬に興味がなさすぎるせいか、単に自分が非常識なだけか、今月行われた二つのレースで武豊騎手が勝利したと知り、「えっ、武豊って現役なんだ?」と驚いてしまった▼競馬ファンの方には怒られるだろうが、とっくに引退しているものと思い込んでいた。だって数十年前、自分がまだ幼いころに彗星のごとく現れ、活躍した記憶がある人なのだ▼騎手の平均引退年齢を調べたら、30代後半~40代前半というではないか。そんな中、57歳の武騎手が若手を差し置いて今もトップを走り続けているとは―一体どういうこと?▼〇〇賞とかなんとかダービーとか××記念とか、レースの名前もろくに認識しておらず、まして馬券の種類も遊び方も分からない。そんな素人でも知っている唯一の騎手、それが武豊だ▼同じように誰もが知り、しかも長期間、第一線であり続けるプロというと、羽生善治棋士、イチロー選手あたりが思い浮かぶ▼40代のイチロー選手がメジャーで好守備を見せた時、解説者が「スーパースターが年を取り衰えていくと、他の選手との圧倒的な差はなくなる。だが大半の選手よりはまだ上なんです」と語ったという。羽生棋士にも、武騎手にも通じそうな話だ▼今なら藤井聡太棋士、大谷翔平選手が新世代なのは間違いないが、競馬界はどうなのだろう。誰が次なる〝伝説〟になるのだろうか。





