令和8年10月14日付
先日の大船渡市産業まつりで、うれしい出来事があった▼小社のブースへお越しいただいた方に「けせんの詩」ポストカードを1枚ずつ差し上げていた。皆さんが気仙3市町の美しい風景写真を見て「これ、どこ?」「こんなとこがあるんだ」と驚いていかれる中、1人の女性から「すみません、これ2枚いただけますか?ミャンマーから来ている職場の仲間にもあげたくて…」と声をかけられた▼反射的に、どうぞどうぞ!と喜んでお渡しした。よその国の方にも気仙の景色を気に入っていただけるようであれば、こんなにうれしいことはないと▼介護の現場で一緒に働いていると聞き、当地もいろんな国の人々のお世話になっているのだなあという感謝の念と、この女性の心遣いに胸の温まる思いがした▼ミャンマーといえば、国軍による5年前のクーデターで国内情勢と経済が悪化し、市民は困難な状況に置かれていると聞く▼祖国が内戦状態にある時、「この景色を分かち合いたい」と言ってくれる仲間がいることは、少なからずその方たちの心を慰めてくれるのではないか…と勝手な想像を巡らせた▼女性がお持ちになったのは三陸らしい海の風景だったと思う。それを手渡された方が、何年、何十年も先にそのカードを見返した時、気仙の空気とともに、同僚の優しさを一緒に思い出してくれたらうれしい。






