令和8年10月07日付
4日に大船渡市の、5日には大船渡小と大船渡中合同の避難訓練が行われた。どちらも地域の児童・生徒が関わっての、具体的で意義深い内容だったと感じる▼市の訓練では、避難所開設や要救助者の救出等「共助」にまつわる体験があり、子どもたちが段ボールベッドの組み立てなどにも挑戦した▼小中の合同訓練では、避難後の暑さ・寒さまで想定して日頃から準備しておく必要性を学んだほか、中学生が児童に震災の教訓や災害時の行動について伝える機会を持つことにしていると知った▼避難して終わり、ではなく、その後も続く避難所生活を事前にイメージしておくことは大事だ。また、中学生がそれまで学んだ知識を小学生に分かるように伝え直すというのは、自身の学びを補強することにもつながる▼大震災の時とその直後、同市三陸町の取材を担当していた私は、同地区の小中学生の判断と避難の速さ、周囲にも行動を呼びかける姿に驚いたものだ。普段から訓練している子らは、こんなにも頼もしいのかと▼有名な「釜石の奇跡」と呼ばれるケースもあったように、子どもたちが学んだ防災知識を家族に伝えたり、率先避難者として行動することが、かたくなな大人の心を動かし、命を救う場合がある▼大人としても、子どもらの学習したことに耳を傾け、そこから習おうとする姿勢を持っていたい。






