令和8年09月01日付
きょうは「二百十日」。立春から210日目を指す雑節である▼昔から、これと「二百二十日」(例年9月10日ごろ)には台風が発生しやすいと言われ、農家にとってはいずれも厄日と忌まれてきた▼まさに秋雨前線が停滞する時期、台風シーズンと重なる。おわら風の盆に代表される〝風鎮め〟の祭がこのころに開催されるのも、開花・結実したイネを守りたいと願ってのことだ▼それにしても近年は、その〝鎮め〟たい相手が強くなりすぎている▼千葉に続き、北陸でも記録的大雨による大きな被害が出た▼〝記録的〟大雨が、こうも頻繁にあるだなんて異常なことだ。温暖化による気候変動は、明らかに自然災害を激甚化・頻発化させている▼一方、テレビなどが呼びかけるのは、暑さ・熱中症対策と、高温化をいかにしのぐかの話が中心で、気候変動が災害に結び付くメカニズム、人間社会に及ぼす悪影響、これ以上の温暖化を防ぐには何を始めるべきかといった訴えはほとんどない▼第1次産業を構造的に脅かしているのに、いつまでも「自然相手だから、なるようにしかならない」と言うのは、問題を先送りしているだけに等しい▼ネパールの〝雨なき大洪水〟を見て思う。地球は壊れかけていると。もはや手の打ちようがないとあきらめたくない。誰もが真剣に考え、取り組むべき時はすでに訪れている。






