令和8年06月07日付
一匹狼の戦士が、幼子を守りながら銀河の行く先々で戦う―さしずめハリウッド版・子連れ狼である。スターウォーズ外伝『マンダロリアン』は▼拝一刀・大五郎親子と違うのは、彼らがなさぬ仲なこと。ともに孤児だった種族の異なる2人が出会い、父子として心を通わせていく展開に胸が熱くなる▼ディズニーの配信する同ドラマシリーズの映画版が『マンダロリアン・アンド・グローグー』。先日の気仙坂でも触れられていた通り、目下公開中だ▼〝子〟のグローグーは、ドラマ序盤ではまるっきり無力な赤ちゃんであった。それが映画では周囲の人々の教えを生かし、〝父〟を守り抜く▼その勇気、機転、けなげさ…「あの赤ちゃんがこんなに大きくなって…」と、感激で滂沱の涙を禁じ得ない。完全に親戚のおばさん目線で見てしまう▼本作では母性本能を狙い撃つグローグーの愛らしさが前面に押し出されるが、主軸の物語はハードボイルドな、本格派のSF西部劇である▼何といっても主人公のボディダブル(特定シーンの代役)を務めるのは、「ミスター西部劇」ことジョン・ウェインの孫だ―ファンいわく、歩き方がそっくりらしい▼映画版は娯楽に振り切っており、初見でも楽しめると思う。ただ、ヘビやナメクジが苦手だと難しいかも。人間よりも爬虫類系の画面に占める割合が大きいので…。





