令和8年05月12日付
血筋と伝統を重視する・皇族の数を安定させねばといいながら、直系嫡子は無視、直宮家でも女子はダメ、でも民間人の養子はアリ―とする今の皇室典範改正案が分からない▼約20年前の小泉内閣時代は、男系男子だけでは皇室が絶えるとして女性・女系天皇を容認する方針だったのに、今や真逆の万世一系論に固執している▼神武天皇が国家のない縄文時代に実在し、120年以上生き、その血筋が2600年にわたって1回も途切れず父方からのみ受け継がれてきた―という神話に求心力はある。だが、つまりは物語だ▼そのうえ、直系から遠く隔たり、20世、600年もさかのぼらねば皇統にたどりつかない旧宮家の人物を「それが神武天皇の血筋なら」と歓迎する国民がどれほどいるものか▼今上の陛下が崇敬を集めるのは神話の後ろ盾があるからか?否、そのありようが国民の心に添うからだ▼愛子さまに立太子を許さず、その夫も子どもも皇族と認めず、悠仁さまにお子ができても男子でなければ皇位は継げない。なのに民間人として育った旧宮家の男子はこれから皇族になることができ、その配偶者も子どもも性別を問わず皇族にする?▼それは皇統の簒奪ではないのか。なぜ直系の断絶を是とするのか。皇室から民心が離れたら、天皇制は維持できない。それが目的ではないのなら、おかしすぎる話だ。






