令和8年06月23日付
イランと米国の停戦が期待される中、まあまだひと悶着あろうと思ってはいたが案の定。イスラエルのレバノン攻撃は続き、イランは改めてホルムズ海峡封鎖を示唆した▼イスラエル軍を制御できない米側による覚書違反なのだから当然の措置である▼にもかかわらず、トランプ大統領は「封鎖したらお前らの国はなくなるぞ」とイランへの再攻撃をにおわせたうえ、ネタニヤフ氏の暴走を制御できていないおのれは差し置いて、レバノンの親イラン組織・ヒズボラによるイスラエル攻撃を止めさせるよう要求。「従わなければさらに激しく攻撃する」と威嚇した▼仲介国を交えスイスで行われた協議では、米側のこうした発言に対する抗議としてイラン代表が一時退席。「互いに威嚇や武力行使を行わない」と署名したはずの覚書の信頼性がこうも低くては、さもあろう▼協議では最終的に、レバノンでの停戦を徹底する枠組みづくりや海峡の完全開放を維持する意向を明確にはした。しかし覚書崩壊をもくろむイスラエルが攻撃を繰り返しても、それをいさめるより先にイランを挑発し、武力に訴える姿勢を示す大統領が和平の道を遠のかせている▼この人物を「世界に繁栄と平和をもたらすのはドナルドだけ」と持ち上げた人もいた。今のところ、繁栄と平和ではなく停滞と争いばかり加速させているようだが…。






