令和8年04月30日付
またか…とゲンナリする。冗談か本気か知らないが、災害とご都合主義の陰謀論を結びつけ、無責任に騒ぐ人がいることにだ▼大槌の火災に関して珍説が飛び交っている。ネット上で見かけた内容をまとめると〝政府の息のかかった巨大組織〟が〝山火事を起こすのに資金提供している〟のだとか…▼大船渡の大規模林野火災では〝レーザー攻撃が原因〟とか言われたっけ。組織的な火付けだったと。それも〝外国人が土地を安く買い占めるつもり〟〝わざと更地にする必要があった〟からだそうで…▼疑惑の理由は、「炎が一直線になるなんておかしい。意図的に燃やさない限りこうなるはずない」というものらしいが、地表の松葉や下草から焼けるため、線上に燃え広がるのは普通のことである▼山火事について知識がないのは当たり前。自分だって昨年初めて、樹冠火、地表火といった用語や延焼のメカニズムを知った▼知識がないのが悪いのではない。問題は、知識がないのに臆測でものを言い、指摘されても誤りを認めないことである▼失火の98%以上が自然発火でありえないことは事実だ。不審火の可能性も踏まえ、今後調査されるだろう。だが、その〝組織〟だか何だかが、岩手の山を焼いて一体どんな得をするというのだ▼根拠のない放言は、その地域の住民を不快にさせるものだ。やめていただこう。






