令和8年08月02日付
陸前高田市で7月30日に予定されていた緊急消防援助隊による全国合同訓練が中止になった▼熊本地震の発生により、同市での図上訓練に参加予定だった九州・中国地方などの緊援隊にも熊本への出動要請がかかったためだ。まずは酷暑の中での活動となる隊員の安全とともに、これで被災地の方々が少しでも安心できるようにと祈りたい▼なんといっても気仙の住民である私たちは、緊援隊に「助けてもらった」経験と記憶があまりに濃く、そのありがたさが身に染みている▼近くは昨年の大船渡市大規模林野火災、さかのぼれば15年前の大震災の時がそうだった。どちらも東日本を中心に全国から同隊が出動し、過酷な環境下で救援や消火活動にあたっていただいた▼当然、地元の消防関係者らも「助ける側になった時」の心構えや、「また受け入れる側になった時」に備え、よりよい形を整えておきたいという思いを持っているはずだ▼今回の訓練が予定通り実施されていれば、図上、実動ともに東北が会場となるのは初で、緊援隊の出動、受け入れの実効性や改善点を検証し、被災地での経験も共有し合う貴重な機会だった▼ゆえに中止は残念だが、現実に起きた大震災を前に、改めて想定し直すべき点なども見えてきたことと思う。それは消防関係者に限った話ではなく、われわれにとっても同じことだろう。





